コロナワクチン
新型コロナワクチン(2024-25秋冬接種)
2024年11月20日更新
- 10月1日から開始しています。
- 予約制です。受付で、または電話でご予約下さい。
- 当院は副反応の比較的少ない組み換え蛋白ワクチンのヌバキソビッドを接種します。
(ファイザーのワクチンを希望される方は応相談) - インフルエンザワクチンなどと同時接種が可能です。
料金
定期接種
65才以上 自己負担3,200円(袋井市、掛川市、磐田市)(10月~1月)
任意接種
6才以上 15,000円(税込)
(6歳~11歳は初回免疫接種(2回打ち)のみ。12歳以上は追加免疫接種も行えます。)
65才以上 自己負担3,200円(袋井市、掛川市、磐田市)(10月~1月)
任意接種
6才以上 15,000円(税込)
(6歳~11歳は初回免疫接種(2回打ち)のみ。12歳以上は追加免疫接種も行えます。)
ヌバキソビッドについて
以下、主に厚労省と日本感染症学会の資料をもとにヌバキソビッドの説明をまとめます。
・コロナ(オミクロン株)は日本人の死因の第8位
2023年人口動態統計によると,コロナ(オミクロン株)は日本人の死因の第8位(2.4%) 。インフルエンザの死亡者数の約27倍(インフルエンザの死亡者数は1,382人、コロナの死亡者数は38,080人)です。コロナは年中流行状態にあり、秋冬に大流行するパターンが定着しつつあります。
・コロナ(オミクロン株)は日本人の死因の第8位
2023年人口動態統計によると,コロナ(オミクロン株)は日本人の死因の第8位(2.4%) 。インフルエンザの死亡者数の約27倍(インフルエンザの死亡者数は1,382人、コロナの死亡者数は38,080人)です。コロナは年中流行状態にあり、秋冬に大流行するパターンが定着しつつあります。
出典:人口動態統計
・ヌバキソビッドは組み換え蛋白ワクチンです。
出典:厚労省ホームページ「新型コロナワクチンQ&A」
ヌバキソビッドはmRNAワクチンではなく、B型肝炎ワクチンと同様の、アジュバントを含む組み換え蛋白ワクチンという種類になります。植物の樹皮から抽出したサポニンをベースにしたMatrix-Mアジュバントを含み、自然免疫(細胞性免疫)を高めます。効果はmRNAワクチンと同等で、副反応はmRNAワクチンより少ないことが確認されています。
米国、英国での臨床試験では、発症予防効果、重症予防効果ともにmRNAワクチンに劣らないことが確認されています。効果の持続についても、国内臨床試験ではIgG抗体価は6か⽉後には減衰しますが、1年後にも過去の臨床試験から65%の発症予防効果が⾒込める抗体レベルを上回っていることが報告されています。
安全性については、国内臨床試験における2回目接種後7日間の発熱(37.5%以上)の頻度は、全体でも6.0%、高齢者で4.0%、国内追加接種試験でも全体で0.7%、高齢者で6.7%とmRNAワクチン(ファイザーで発熱17~38%)に比べて低いのが特徴です。
米国、英国での臨床試験では、発症予防効果、重症予防効果ともにmRNAワクチンに劣らないことが確認されています。効果の持続についても、国内臨床試験ではIgG抗体価は6か⽉後には減衰しますが、1年後にも過去の臨床試験から65%の発症予防効果が⾒込める抗体レベルを上回っていることが報告されています。
安全性については、国内臨床試験における2回目接種後7日間の発熱(37.5%以上)の頻度は、全体でも6.0%、高齢者で4.0%、国内追加接種試験でも全体で0.7%、高齢者で6.7%とmRNAワクチン(ファイザーで発熱17~38%)に比べて低いのが特徴です。
・接種目的---発症予防効果・重症化予防効果・罹患後症状予防効果
⾼齢者ではコロナによる重症化・死亡リスクはインフルエンザ以上であり、⼼⾎管障害などの合併症もみられます。ワクチンによる予防が重要です。新型コロナワクチンには、発症予防効果や重症化予防効果だけでなく、COVID-19の罹患後症状を予防する効果もあります。2021〜2022 年の新型コロナワクチンと罹患後症状の関連に関する世界の5 つの研究をまとめた分析では、新型コロナワクチンを2回以上接種した⼈では罹患後症状の頻度が43%減少していたことが報告されています。
当院発熱外来での実感としては、発症予防についてはコロナの変異スピードが速いため、ワクチンだけでは発症予防効果は頼りにならず、ワクチン以外の感染対策と組み合わせた多重防護の考え方が重要だと思われます。ワクチンによる罹患後症状の予防効果はデータの蓄積が待たれるところです。重症化予防効果こそ現在コロナワクチンに期待がかかるところだと考えます。
毎シーズン変異を繰り返すインフルエンザウイルスに対して、毎年新しいインフルエンザワクチンが⾼齢者に定期接種として使⽤されているように、新型コロナウイルスに対しても新たな流⾏株に対応した新型コロナワクチンを少なくとも年に1回は接種しましょう。
ワクチンとマスク、換気などの日ごろの感染対策との組み合わせで個人の健康を新型コロナウイルスから守りましょう。
⾼齢者ではコロナによる重症化・死亡リスクはインフルエンザ以上であり、⼼⾎管障害などの合併症もみられます。ワクチンによる予防が重要です。新型コロナワクチンには、発症予防効果や重症化予防効果だけでなく、COVID-19の罹患後症状を予防する効果もあります。2021〜2022 年の新型コロナワクチンと罹患後症状の関連に関する世界の5 つの研究をまとめた分析では、新型コロナワクチンを2回以上接種した⼈では罹患後症状の頻度が43%減少していたことが報告されています。
当院発熱外来での実感としては、発症予防についてはコロナの変異スピードが速いため、ワクチンだけでは発症予防効果は頼りにならず、ワクチン以外の感染対策と組み合わせた多重防護の考え方が重要だと思われます。ワクチンによる罹患後症状の予防効果はデータの蓄積が待たれるところです。重症化予防効果こそ現在コロナワクチンに期待がかかるところだと考えます。
毎シーズン変異を繰り返すインフルエンザウイルスに対して、毎年新しいインフルエンザワクチンが⾼齢者に定期接種として使⽤されているように、新型コロナウイルスに対しても新たな流⾏株に対応した新型コロナワクチンを少なくとも年に1回は接種しましょう。
ワクチンとマスク、換気などの日ごろの感染対策との組み合わせで個人の健康を新型コロナウイルスから守りましょう。
・接種対象
ヌバキソビッドは6才以上で接種可能です(6才~11才は初回免疫接種(2回打ち)のみ)。
ワクチンが特に推奨される、オミクロン株で重症化するリスクのある方は、以下のとおりです。
65歳以上の高齢者
基礎疾患を持つ方(心疾患、脳血管疾患、慢性肺疾患、肝疾患、腎障害、糖尿病など)
免疫力が低下している方
肥満
長期療養施設に入所している方
ヌバキソビッドは6才以上で接種可能です(6才~11才は初回免疫接種(2回打ち)のみ)。
ワクチンが特に推奨される、オミクロン株で重症化するリスクのある方は、以下のとおりです。
65歳以上の高齢者
基礎疾患を持つ方(心疾患、脳血管疾患、慢性肺疾患、肝疾患、腎障害、糖尿病など)
免疫力が低下している方
肥満
長期療養施設に入所している方
参考文献
厚労省 新型コロナウイルス感染症COVID-19診療の手引き第10.1版 2024/4/23
https://www.mhlw.go.jp/content/001248424.pdf
厚労省 令和5年(2023)人口動態統計月報年計(概数)の概況 2024/10/25
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai23/dl/gaikyouR5.pdf
厚労省 新型コロナワクチンQ&A
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_qa.html#20
日本感染症学会ら3学会 2024年度の新型コロナワクチン定期接種に関する見解 2024/10/17
https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/news/gakkai/gakkai_covid19_241106.pdf
厚労省 新型コロナウイルス感染症COVID-19診療の手引き第10.1版 2024/4/23
https://www.mhlw.go.jp/content/001248424.pdf
厚労省 令和5年(2023)人口動態統計月報年計(概数)の概況 2024/10/25
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai23/dl/gaikyouR5.pdf
厚労省 新型コロナワクチンQ&A
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_qa.html#20
日本感染症学会ら3学会 2024年度の新型コロナワクチン定期接種に関する見解 2024/10/17
https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/news/gakkai/gakkai_covid19_241106.pdf